株式会社feileB(フェルビー)は、久留米大学大学院医学研究科でバイオ統計学を学ぶ大学院生のための学費援助制度「SAGANOS奨学金」を支援しています。
援助期間中の授業料などの学納金を全額給付する制度で、原則として返還の必要はありません。修了後に当社へ就職する義務もありません。学びたい気持ちがあるのに、学費が壁になって進学をあきらめてしまう。そんなことを少しでも減らしたいと考えています。
新しい薬や治療法、毎日の健康づくり。それが「本当に効くのか」を見極めるバイオ統計家は、医療に欠かせない存在でありながら、まだ十分な数がいません。このページでは、私たちがこの奨学金を支援することにした理由と、これから学ぶ皆さんへの思いをお伝えします。募集の概要はページの最後にまとめています。
本奨学金を支援する理由
当社は、製薬企業や食品メーカー、医療機関、そして研究に参加してくださる方々をつなぐ、臨床試験の支援事業を行っています。
臨床試験は、参加してくださる方がいなければ成り立ちません。時間を割き、ときには不安を抱えながら協力してくださった方のデータです。だからこそ、そこから出てくる結論は信頼できるものであってほしい。私たちはいつもそう思っています。
そして、結論が信頼できるかどうかは、計画と解析の質で大きく変わります。データを正しく設計し、正しく読み解ける人がいなければ、どれだけ多くの協力を集めても、患者さんに届く医療は良くなりません。
ところが日本では、その役割を担う生物統計家の数が足りていないと言われています。2016年には国の機関である日本医療研究開発機構(AMED)が、製薬企業からの寄附金と国の研究資金を合わせて、大学院での育成を後押しする取り組みを始めました。それだけ、皆さんがこれから身につける力が、社会から求められているということです。
そうした専門家が育つ場を、企業として少しでも支えたい。この奨学金を支援することにしたのは、そんな思いからです。
私たちの思い
私たちは「ヘルスケアを通じてウェルネスな社会を作る」ことを掲げています。ここでいうウェルネスは、病気を治すことだけを指すのではありません。病気になる前から健康を保ち、毎日を自分らしく過ごせる状態のことです。
そのため、当社が支援する臨床試験も、医薬品の治験だけではありません。食品の効果を確かめる試験など、日々の健康づくりに関わる研究も手がけています。また、医療や健康に関する情報を届けるメディアも運営しています。
健康によいとされる食品や習慣は、世の中にたくさんあります。けれども、そのなかには根拠のはっきりしないものも少なくありません。何を信じて、何を選べばいいのか。その判断を支えるのは、きちんと設計され、正しく解析された研究の結果です。
治療の場面でも、毎日の健康づくりの場面でも、確かなデータを示せる専門家がいてはじめて、人は安心して選ぶことができます。バイオ統計家は、私たちが目指すウェルネスな社会の土台をつくる人たちだと考えています。
皆さんが学ぶ場所
皆さんが学ぶ久留米大学のバイオ統計センターは、2003年に開設され、翌2004年から修士課程の学生を受け入れてきました。20年以上にわたって、この分野の専門家を送り出してきた場所です。
センターでは学内外の臨床試験や臨床研究の統計相談も受けていて、教室の中だけでなく、実際の研究に触れながら学べる環境です。夜間や遠隔でも授業を受けられるため、入学者の多くが仕事を持ちながら学んでいます。修了生は、大学や研究機関、医薬品の審査機関、製薬企業など、さまざまな場所で働いています。
進路を自由に選んでいただくために
本奨学金は給付型なので、原則として返す必要はありません。修了後に当社へ入社していただく必要もありません。
就職を条件にしなかったのは、進路はご自身で選んでほしいと考えたからです。統計の専門性を生かして製薬企業や大学、行政などで働く道もあれば、それ以外の道もあります。大学院で身につけた力を、それぞれの場所で生かしていただけたら、私たちが支援した意味は十分にあります。
なお、希望される方には、採用が決まったあと、当社メディアでの医療記事の作成補助や監修補助といった有償のお仕事を個別にご案内する予定です。参加は任意で、参加してもしなくても、奨学金の扱いが変わることはありません。
奨学生を志す皆さんへ
バイオ統計学は、数式と向き合うだけの学問ではないと思っています。医師や研究者の話を聞き、何を明らかにしたいのかを一緒に考える。人と対話しながら進める場面の多い分野です。
バイオ統計学が生かされる研究は、新しい薬の開発に限らず、食事や運動、睡眠といった日々の健康にもつながっていきます。その一つひとつが、誰かの「健康に暮らしたい」という思いを支えることになります。
大学院の2年間は、その力をじっくり身につける時間です。学費のことはできるだけ気にせず、学ぶことに集中してもらえたらうれしいです。
皆さんからのご応募をお待ちしています。
株式会社feileB 代表取締役 瀬田 裕樹
https://feileb.jp/
募集の概要
| 対象者 | 久留米大学大学院医学研究科修士課程 総合生命科学・バイオ統計学専攻のバイオ統計学群への出願資格を有し、入学を希望する方 |
|---|---|
| 援助内容 | 援助期間中の学納金(授業料・実験実習料・教育充実料)の全額 |
| 給付の形態 | 給付型(原則として返還不要)。修了後に当社へ就職する義務はありません |
| お問い合わせ | 久留米大学 バイオ統計センター |
応募方法や締切などの詳細は、久留米大学 バイオ統計センターが公開する募集要項をご覧ください。